幽霊ちゃんのひとりごとマシンガン

好きな曲への気持ちを爆裂個人解釈でいっぱいしゃべる

差し出した手を握り返す余裕もなくて

DEZERTの新譜The Walkerが発売された!!(時差)周年ソングのような、節目みたいな曲だと思った。音人のインタビューでみーちゃんがまるでメンバーに千秋さんが語りかけるような歌詞、と言っているのを読んで、メンバーがメンバーにそう思うのはなんだかいいな〜と穏やかな気持ちになった。

 

好きすぎるとハードルが上がるというのもあるけど、そもそもDEZERTって本当に独特で、こういうバンドならこう、という特有のあるあるがなさすぎて全く新曲の予測の検討がつかないから不安になったりしてたんだと思う。だけど段々、DEZERTが大きく変わることはなくて、こういうことが言いたくて色んな曲で出して行くというような方向性なんだなということがわかる様になった。そして段々とこういうものだから好き、という理論すぎる好みから外れていたとしても、なんかそれを越えて好きだから好きじゃなくて、 何か思うものがあって、その後に好きがくるというのも悪いわけないよな。

そもそも自分がまだどんなものを好きか決めるのは早いし。というか最近思うけど有線とか聴こえるもの聴いてると、好きなものって本当に異質というかびっくりするぐらい社会じゃないんだな…。ヴィジュアル系ヴィジュアル系じゃないバンドの違いって一言で説明できないけど、大体開始5秒でわかるじゃん。そのなかでもさらに社会じゃないバンドがすきだ…。いつも社会じゃないでいてくれて本当にありがとう…。

 

わたしはDEZERTの悪夢と現実のバランスが好きなんだけど、それが現実が多くなったり悪夢が多くなったりしてるな〜と勝手に思っている。要するにTheWalkerとあの風の向こうへかが現実でモンテーニュが悪夢ってことなんだけど、TheWalkerが現実なんて、めちゃくちゃ最強じゃん。DEZERTはただのおもしろへんてこ鬱々スプラッターバンドじゃなくて10年続いた色んなことを考えてやってきたバンドだったんだって、DEZERTはグロくていいよな!知ってるで殺意やろ最近はヴィジュアル系ぽくないよなとしか言わない先輩に言いたい、言いたくないけど。

DEZERTのすきなところはずっと変てこなホラーと垣間見える生活感と思ってたけど、モンテーニュ聴いたら得体の知れなさもあるよな〜と思った。悪口じゃなくて。単に説明的なものが好きじゃないっていうのもあるけど、一言で言えなさそのものみたいな…。

最近と言ってもまあまあ前なんだけど天使の前頭葉が本当に本当に大好きすぎて、その大好きな理由がそこも似ていて。バラードなんだけど切ないバラード!という王道でもないというか、一言でかなしいとか怒りとかそう言うことじゃなくて色んなことを考えているその時の気分そのものの音と言葉という感じが好き。

予測の付かなさが好きと言うとそれもまた違って、言いたいこと表す言葉がまだわからない!

 

モンテーニュなら『愛を知ったんだ』なのに次に来る言葉が『シャーデンフロイデ』なの、なんかどろどろじゃない?

シャーデンフロイデって自分とは直接関係のない人の不幸に対して幸福に思うこと、らしい…。すきなバンド、ドイツ語知りがち。ようは他人の不幸は蜜の味的な事なのかな?その並びに一言で言えないなにかがあって、人間のぐにゃっとした感じが好き。

ティザーだけ公開された時はこんなファンシーなMVを公開して気がどうした思ったけど『ふわっと椅子から足が離れて新たな輪廻へとGO』と白目を剥いて、なんなんだ〜 おもしろすぎ!このバランスが好きすぎる!あとファンシーっていうかなんか、全編見たらMILKBOYの広告感あってかわいい!かわいくて不穏で楽しげの向こう側に何かがいる感じが大好き。

 

あの風の向こうへはすごく聴きやすくて、どんなタイミングでも聴けるストレートな曲でちょっとなにかの主題歌感がある感じがするな〜とか思ったりしたけど、それはそうとして、歌詞だけ単体で読んだらもう、これはこの歌詞単体で小説だったとしても好きだった。DEZERTが自分のなかで絶対に他に代わりがない、人に話したくない大切な気持ちのある大事な好きな曲であるという理由がこれに詰まってたかも。全行好きだけど、『笑う人が差し出した手を握り返す余裕もなくて』が本当にいい。DEZERTの幻曲(音源がない上にライブでもたまにしかやらない)友達の詩にも首を吊ってしまいそうな君の手を握る余裕もなくて…みたいな歌詞があったと思うんだけど、自分に余裕がなくて何か足りてないことに気が付いてるこの感じが、この他の感情的なものだったり理由の根拠なってるように感じるから、好きなんだなあと思う。もう、単にすきすぎる…。これはブログだし誰も見てないと思うからこんなに好きなこと書いてるけど、なんか、いくら作り手とはいえ人の感情土足で踏み荒らしてる感じがして、こんなに好きなのに伝えたいけど伝えてはいけないそこそこだけ伝わって、何も気にせず、末永くそこそこ健康に活動してほしいという切実ないのりがある。

 

あの風の向こうへ、すきな映画の主題歌になってる妄想しようかな。乙一の暗いところで待ち合わせの主題歌になってたら絶対似合うし好きだな。

 

そして最近本当に久しぶりにライブ行けた!楽しくて脳みそ破裂しそうになった〜!DEZERTってこんな楽しかったのか〜って思い出して、本当に嬉しかった。曲投票ではghostと変と飼育部屋に投票したんだけど、全部聴けて本当に本当に嬉しくて、ghostではもう耐えられなくて、ずっと泣きそうで我慢との格闘だった。泣いたら見えなくてもったいないから。ghostの終わりに近づいて音が広がっていって、「少し歪んだ世界のなかで相変わらず息をしてる」でパッと終わってしまう寂しさが大好きすぎる。一生大好き。変はあまりにも幻すぎて夢かと思った。SEを挟んでさっちゃんのキーボードから始まって、その感じもすごく珍しくて興奮した。轟音のなかでみどりのツインテールを振り乱して自由に動く千秋さんがもう、この世で一番きれいな景色だった。走馬灯に絶対に見たい。

 

サイン会も久しぶりに行った!本当何の意味もないことしか話せずただただ久しぶりに近くで見てこんなかっこよかったんだなと思って千秋さんのつやつやの髪と眼鏡を凝視した。みーちゃんはやっぱりもう比喩とかじゃなくて天使そのものだった。そらくんは本当にかっこよくて優しく話しかけてくださって、さっちゃんは信じられないぐらいオーラあっておしゃれで、話聞いてもらって嬉しかった!!!ずっと好きなはずなのに、インストって本当に苦手で毎回初対面になっちゃう