幽霊ちゃんのひとりごとマシンガン

好きな曲への気持ちを爆裂個人解釈でいっぱいしゃべる

目を覚ますのが怖くて -夢と現実の狭間みたいな曲

好きな曲の感想を書くたびに悪夢と現実の狭間のようなと何度も同じことを言っていて、悪夢と現実の狭間が好きなんだなあとわれながら思ったので悪夢と現実の狭間感のある曲ってなんだろうと考えてみた。

 

macabre(再録)/DIR EN GREY 

自分のなかで、再録の方が好きなことって正直ちょっと珍しい。macabreは断然再録の方が好き。でも原曲も好き!すごく長くて、どんどん曲調が変わって、また戻るところが夢見てるみたいだなあといつも思う。長い睡眠のなかで断片的に色んな夢をたくさん見てるみたいな。

「きっと人魚のように 胃液のプール泳ぐ」という歌詞がなんか好きだ。DIRの長い曲は大体大好きで、長いと分かった瞬間からめちゃくちゃ嬉しい。macabreはなかでも16分もあって最高!macabre…めちゃくちゃ好き…。DIRの好きな曲ランキング作るなら10位に入るぐらい好きかもしれない。でも一位が20個くらいできそう。ならそのなかにmacabreは絶対入る。macabreは悪夢ではなさそう、と言おうと思ってたけど歌詞は別に悪夢だった。聴き心地が良すぎて脳が自動的に快眠の状態になる。

 

輪郭/DIR EN GREY

輪郭も夢っぽい。macabreは完全に睡眠中だけど輪郭は浅い眠りのなかのような気持ちになる。眠り始め。お昼寝をしながら聴くとめちゃくちゃ気持ちいい。「今さえ夢となり」とか「夢から 夢から醒めたこの世界には」とか、ゲシュタルト崩壊しそうなほど夢という単語が出てくるところが浅い眠りの中でぼんやりしてまとまらない意識のようで好きだ。完全に起きている状態で聴くと、耳と脳だけ眠れて最高。歌詞の終わりも、「鬼さんこちら 手の鳴る方へ 鬼を捕まえ 私も代わ」と途中でぶつ切りで終わるような不気味な締め方も好きだ。PVのどろどろ溶けていく不思議な絵も大好きすぎる。Agitated Screams of MaggotsのPVと同じ方なんだけど、本当にどちらのPVもめちゃくちゃ素敵だしおもしろい。不気味な絵本みたい。ふとした時にめちゃくちゃ見たくなる。

 

rentrer en soi

好きなバンドについての色んな人の感想を見てたらこれが好きな人はこれも好きそうと言われているのを見て知ったrentrer en soi

砂月さんって名前も顔もなぜか知ってたけどソロになってからのイメージが強かった。しかも匠さんの前のバンドだと知ってちょっと高まった。わたしのなかで好きなバンドのギターの人の前のバンドはわりと高確率で好きという説がある。全然全部はまだまだ聴けてないんだけど、聴いたなかでは鴉色の胎児とPROTO PLASMが特に好き!どちらも歌詞に眠れない夜とあるのもあり悪夢と現実の狭間を感じたので選んだ。どちらも夜中の静けさで聴くと最高。鴉色の胎児みたいな曲が本当に大好きなんだけどこれはバラードでもないし、なんというジャンルになるんだろう?こういう、バラードまではいかないけど激しくはなくて暗くてちょっとテンポが遅い曲があればヴィジュアル系だけに限らずいっぱい知りたいなあ。どうやって探せばいいんだろう。でもこういう曲調ってヴィジュアル系独特な気もする。時々探してみるんだけど探し方が難しくて…。the GazettEでいうと泣ヶ原とか千鶴とかSCREWの幻影の鎖とか…なんかどれも別に似てないし私にしかわからない分け方なのかな。この世の好みの暗い曲を全部聴きたいから詳しくなりたいな。書いてて初めて詳しくなりたいという気持ちになってきた。

鴉色の胎児の何時何分っていう歌詞夜中眠れない時に時計確認する寝心地悪い時みたいで好き。「行かないで」「願っても祈っても救いは見つからない」で終わる悲しさも好きだ。解決しないまま終わる歌詞が好きなのかもしれない。悲しさを無理やり解決するのは怖いし悲しみは悲しみのまま大切にしていたいと思ってる節がある。悲しいと思うこと自体は自由でありたいというか。悲しみに自由である曲が好き。moranの染み付いた遠鳴り の終わり方とか…。(「ここに留まっていたい けれど時は流れて いつかは君も見失う」で終わる) 悲しい曲の話になってしまった。

後「壊せない意識は現実の狭間」という歌詞、なんだかすごく分かる気がしてしまう。いつだってバリバリ理性があるままで暗い気持ちでいることがせめて、保てている柱というか。

rentrer en soiの曲、歌詞だけ見て気になるけど手に入れるのがそこそこ困難なものがわりと沢山あって悩ましい…。時間をかけて時々探したりしたいな。そういうのもまた好きな時間かも。すでに解散しちゃってるバンドを好きになるのは悲しみだけじゃないしそれはそれで楽しい。

ところでこの前のツイキャスで千秋さんが好きで聴いてたって話してて、ちょうど聴いてたのでうお〜!となった。好きな曲つくる人の好きな曲知るのは楽しいし、同じバンドを聴いてるとうれしくなる。

 

切断、遮光事実/DEZERT

めっちゃ夢と現実の狭間!!

「目を覚すのが怖くて」「手を伸ばしてもそこには黒い空洞」(切断)、「夢から覚めてここに1人」(遮光事実 ※不透明人間と間違えてたので直しました!)初期のDEZERTの永遠に悪夢の中にいるような雰囲気が本当に大好き…。他となんとなく違うかなというか、個性的というか…。丁度いい言葉が見つからないけど、夢と現実だったらかなり夢寄りで、意識では夢だと分かってる、目が覚める直前という状態の歌詞、珍しくない?DEZERTを知ったばかりの当時、目を覚すのが怖くてという歌詞を読んだ瞬間このバンドめちゃくちゃ好きだとなんとなく悟った。もはや、探してたのはこれだったなという気持ちさえあった。自分のなかの正解。夢と現実の狭間という言葉がわたしの中で一番似合うバンド。insomniaとか誤解の感想も含めて、DEZERTって生活の不安や嫌さを曲から感じるから本当に大好きだし安心する。生活最高!という曲を朝から聴いたら発狂してしまうと思うし。初期では起きてるのも寝てる時の悪夢も最悪、というような曲が新しくなるにつれ現実は最悪だけど生きような!というスタンスになっていってるような気がする。だから好きなのにいつも新曲が怖い、大丈夫ですか?次は生活最高!って歌わないですか?そうなったって、何も悪くないんだけど。心の底のどこかでまだ悪夢のなかにいたいという気持ちがあるんだろうな。