幽霊ちゃんのひとりごとマシンガン

好きな曲への気持ちを爆裂個人解釈でいっぱいしゃべる

今 呼吸の仕方がわからない

 

insomnia/DEZERT

 

TODAY(アルバム)といえばTODAY(曲)なんだけど、TODAY(曲)はなんというかもう感想とかじゃなくて、曲が全てすぎて何も言えない…。好きな曲となると沈黙、おはよう、 insomniaが特に大好きです。

 

千秋さんはいつもおはようは後ろ向きで嫌い、という話をされているけど 私はまだまだ全然この気持ちのままなので、既に過去の曲になっちゃったのかと思うと少し寂しいけど、大好きな曲です…。おはようでLyric video出したのよく考えたらすごすぎる。あんなにでかい文字でネガティブな言葉を見たら、うれしいと思えて仕方がない。あと30年くらい経ったら私も過去にこんな気持ちだったと思いたいな。だけどそれにしても、「いつもなら大丈夫だって 思える事も今はどうしてもそう思えない」「ここは居心地が悪すぎる」って、全然変な事言ってないのにインパクトがもの凄くて、その絶妙さが本当に好き。「変なことは言ってないけど、めちゃくちゃインパクトがある、一言で説明できない感情の曲」がDEZERTの一番好きなところなのかもしれない…。

 insomniaで好きな歌詞もそういう話で。特に大好きな歌詞が、「きっと明日も 今日と同じだ」「苦しい世界は続いて 眠れぬ夜は開けない」「それでも僕は朝を待ってしまうから」、ずっとその時の嫌な感情をそのまま音にしたような…というところが好きな曲が多かったけど、これはそれとは方向性が違って、ちょうどそういう気持ちとTODAYの伝えることを意識した言葉選びというコンセプトの両方の良いところ取りみたいな感じだなと思った。これを初めて聴いた時、びっくりした。(こいついつもびっくりしてんな♪)眠れぬ夜は開けない、までは凄く分かるし、そう思う。でも、それでも〜からは、思ったことがなかったから。でも、そりゃそうなんだよな。そうだった…と思えて、これをDEZERTが言う事にすごく意味を感じた。だって、TODAYを出すこれまでに、ずっと苦しい世界と眠れぬ夜のような曲を出してきたと思うと…。それは、聴く側より作る側の方がずっと長いに決まってて、そんな長い時間を経て、「それでも朝を待ってしまう」、嬉しいとか悲しいとか感動とかどれでもなくて、存在してたずの感情をようやく受け入れられた気がした。DEZERTがどうかとかはわからないけど、これは全部自分の中での個人的な感想の爆走なので、正しさは一体置いておくとして。 しかも、ようやく朝が来たんじゃない、朝が来るのを待ってしまう自分という存在がいることを確認した、という「気持ちになった」私の話だ。びっくり!こんな個人的な感想…許されたい…。

 

それと、他にも insomniaで好きな歌詞があって「繰り返す以外で 今呼吸の仕方がわからない」。すごすぎない?すごすぎてびっくりして歌詞500回読んだ。一回気にしちゃうと出来なくなる事あるよね。あれが、人生の全て。それは自分の話だけど、そういう自分にとって、これは泣くほどわかる言葉だった。

DEZERTが悪夢みたいなエログロの歌詞が中心と言われてた頃からこういう繊細すぎる日常のなんか嫌なこと、の歌詞が合間にあって、それが悪夢と現実の狭間みたいで好きだと思ってたんだけど、TODAYでちょっと現実によったというか、狭間だったのが、現実という悪夢、という感じに進化したのかなと思った。(個人の感想なので鵜呑みにしないで!)

TODAYが出た前後、撲殺ヒーローあたりからいきなり曲調が変わって、真っ先に思った変わらないでくれという気持ちの真髄に、「明るくなって置いていかないでほしい」というものがあった。だけど、その後のインタビューも読んで、置いていくどころか伝えるということを意識したことを知って、DEZERTを好きになってよかったなあと心の底から思った。

DEZERTは丸くなったと言われる、と最近よく千秋さんは言うけど、尖ってたとも丸くなったともどちらも何か違うように感じる。11月の渋公でそれについて、「尖ってる鉛筆で描いたことない。丸い鉛筆でぐっとやるタイプ」と話してて、なんだかものすごく腑に落ちた。同時に、千秋さんの話全部おもしろくて大好きだなあと思った。

 

全然関係ないようで少しだけあるんだけど、去年千秋さんが乙一好きだったって知ってから、そのことが一年ずっと嬉しくて、その喜びは多分一生続きます。