幽霊ちゃんのひとりごとマシンガン

好きな曲への気持ちを爆裂個人解釈でいっぱいしゃべる

この世界生きた心地しなくて

ぞんび君/メトロノーム

 

メトロノームは再始動から知った世代で、リアルタイムじゃない曲がほとんどなので詳しいことはあまりわからないのですが…。詳しく知りたい気持ちがあったので過去の雑誌をちょっとだけ読んでみたりして、それもめちゃくちゃ楽しかった。こんなハマり方したのは初めてで、間が抜けてたとしても長いことやっているバンドって情報量が多くてたのしいな〜と思った。学校へ行こうの映像もめちゃくちゃ面白かった!私もゴスロリで好きなバンドのライブに行って、メンバーが好きすぎて失神したかった。本当に楽しそう。

 

メトロノームが気になったきっかけはそもそも歌詞がめちゃくちゃすごいことで、最初にびっくりした曲は「絶望さん」だった。こんなにポップでコメディにネガティブなバンド、見たことない!何!?!と思ってPVを見てまた何!?!!?!!と思った。「明日はない♪もう来ない♪明日はない♪もう来ない♪」、なんかちょっとかなり雑なCG、こっくりさんならぬ絶望さん、絶対当時からしてもレトロすぎる映像、そして一番びっくりしたのがヴィジュアル系でテクノ(テクノであってる!?)、全部すごい衝撃で、何もかもがおもしろかった。でもさらにびっくりしたのが、このテンション感の曲がこれだけじゃなくてたくさんあるということ。

ぞんび君は、かわいいタイトルとピコピコだけじゃなくてメトロノームの中ではギターも結構目立つ曲で、歌詞が「今全ての毒を盛って 僕を変えてください」「この世界生きた心地しなくて ボクも仲間にしてください」、びっくりするぐらい悲しい。これって、ぞんび君、の仲間になりたい方なのか、自分がぞんび君なのか、どっちなんだろう?

掘り起こして探してきたインタビューによると、ゾンビから逃げ疲れて諦めて仲間にしてもらおうとする主人公、というような話だったんだけど、だったら自分以外がゾンビということになる。それって、世界は皆僕の敵と同義?などと考えたりしてしまった。コメディに表現されてるけど、全部、ものすごく悲しくて孤独な話をしてる。空元気とか、自暴自棄とかそういう類の元気な悲しさがある。メトロノームの曲全体的にそういう印象があるけど、「僕も仲間にしてください」という真っ直ぐな悲しさにめちゃくちゃ貫かれた…。

メトロノームは、テンポが一定でピコピコが楽しくて、歌詞が明るくなくて逆に不安な気持ちにならないのでなんかの作業しながら聴く事が多い。でも作業しながら歌詞が真っ直ぐ脳に入って、時々びっくりして歌詞を確認したりする時もある。チケット買ったけどライブ中止になっちゃってから結局配信一度しか見れてないから、また観たいなあ。

復活ライブの記事を読んだら一曲目が「残念、僕の人生」だったと知ってまじでおもしろいなと思った。